コミュニケーションで押さえておきたいこと

日本の業種の中でも人材不足が問題視されている介護職は、一般の人からすると労力の割に合わない給料や、身内でもない老人のお世話をするなど、敬遠されがちです。ですが、介護施設に入居していて毎日を過ごすお年寄りたちが、一番頼りにしているのは施設の職員の方です。

人とのコミュニケーションが重要となる仕事は、外面の情報だけをみると苦労ばかりが目につくもの。しかし実際、介護現場では身体介護の技術や他人を思いやる行動や言葉を心身ともに学んで身に着けることができる魅力があります。

研修時には身体技術の講義が多くなりがちですが、現場では人とのやり取りも同じく重要になってきます。初出勤の日は何をしていいのか分からず戸惑ってしまうことが多いのですが、どの介護施設でもまずは自分から声を出して挨拶やコミュニケーションをすることが大切です。

そして入居している老人や共に働く職員が一番見るのは最初の態度です。会話をしなければ自分の気持ちは伝わらないとよく言いますが、逆に言うとそれは話す言葉や態度は自分がどういう人物なのかが伝えるためのコミュニケーションなのです。

自発的な言葉や行動は人の心を動かします。これから一緒に過ごす相手に、まずは自分の誠意とやる気を言葉で伝え、メモをとるなど行動で示しましょう。身体介護の技術面は回数を重ねれば自然に上達しますが、人とのやりとりは積極的に行動していかなければ進展しないのです。自分の仕事をどんな気持ちでこなしていくのかを一度考え、臆せずに実行していくことが成長への第一歩です。

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